6月の旬の食材コラムで、土用の丑の日にうなぎを食べる風習は「うなぎの売れない夏の時期に、うなぎを売るための平賀源内のキャッチコピーだった」というお話をさせていただきましたが、うなぎの栄養を紐解いてみると、土用の丑の日にうなぎを食べるのはとても理にかなっていることがわかります。
ビタミンACEでストレスケア!
ビタミンACEはそれぞれに抗酸化作用を有し、ストレスによる活性酸素を取り除いてくれます。この3つのビタミンは相乗効果によってその作用をさらにアップさせます。
うなぎはビタミンACEのうち、ビタミンAとEを多く含んでいます。
最近イライラしがちな方は料理にビタミンCをプラスし、ストレスケアの効果をアップしていきましょう。
▼うなぎのストレスケアメニュー
→うなぎとゴーヤ(+ビタミンC)の卵炒め
ビタミンB群でスタミナ切れを防ぐ!
ビタミンBのうち、特に不足しがちなビタミンがB1、B2ですが、うなぎには「ビタミンB2」を多く含んでいます。
▼うなぎのスタミナアップメニュー
→うなぎと豆腐(+ビタミンB1)のせいろ蒸し
ビタミンDでパフォーマンスアップ!
近年、世界中のさまざまな分野で注目されっぱなしのビタミンDも、うなぎには多く含まれています。
これまでビタミンDの主な働きといえば骨の健康保持ぐらいしか言われていませんでしたが、最近ではホルモンのような働きをしていることも分かっており、メンタルヘルスや筋タンパクの合成、炎症抑制や免疫力アップ、神経機能の保持など…様々な効果が期待されています。
つまり、ビタミンDはほとんどの症状に関与しており、ビタミンD不足は誰にとってもパフォーマンス低下をもたらすことになるのです。
ビタミンDは日光に当たることで私たちは体内で作ることもできるのですが、梅雨や冬期のように日照時間が短い時期は特に意識して食事で摂ることが重要です。
▼うなぎのパフォーマンスアップメニュー
→うなぎの瓦そば(+錦糸卵、刻みのり、すだち果汁、もみじおろし)
オメガ3系不飽和脂肪酸でアンチエイジング!
血液をサラサラにする他、細胞膜の通過性を高めたり、抗炎症作用もあるため、迅速なリカバリーをサポートする他、脳における神経細胞を活性化させることで集中力アップや認知症予防への効果も期待できます。